ゴー宣DOJO

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小林よしのり
2014.6.9 03:03ゴー宣道場

憲法の議論、伝わっていたようだ


昨日の「ゴー宣道場」、難しかったかな?

いきなり知識を詰め込みすぎたかな?

と心配してたのだが、門弟からこんな投稿があった。

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こんにちは。Tです。
今回の道場で最も興味深かったのは、日本と西洋の、

憲法に対する意識の違いです。
西洋では近代憲法が成立する過程において、王権という、

倒すべき明確な他者がいました。
そのため「国民が権力を縛る」という憲法の意義が実感

し易かったと思います。


一方の日本では、天皇が古代から立憲主義の思想で、

国を統治していました。
故に日本人は、縛る対象を具体化できなかったのでしょう。
西洋の概念を丸写ししたとき、天皇をGODとして捉えた

のは、必然的な誤謬だと思います。
しかしそうまでして西洋化しなければならなかった時期が

ありました。
自然状態の国際社会に身を投じなければいけなかった時代

に対して、思いを致したいです。

また西洋では、神との契約が根本にあること、そして契約

とは人間同士の相互不信から生まれることも分かりました。
逆に日本では、相互信頼のムラ社会が基本にありました。
この違いが、憲法に対する感度の違いに関わっているので

しょう。
日本人は、一々明文化せずとも何となく話が通じるので、

憲法も何となくあるものだと考えてしまうのだと思います。


しかし憲法は「慣習法」を元にしている。
そのため国民の意識が低下すれば、憲法は容易く形骸化して

しまう。
この御指摘は、私自身、よく噛み締めなければいけません。
取り敢えず私が今できることとして、天皇陛下や皇后陛下の

お言葉を注視していきたいです。

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いやあ、こんなに見事に理解してくれてたとは驚いた。

熱心な門弟だから(と言ったらまた選民意識が出るから

危ないが)なのか、本当に良くわかってくれている。

このTという男は普段は単なるドスケベらしくて、

笹さんの脚ばっかり見てるらしいが、内容もちゃんと

聞いていたのだ。

人は見かけで判断してはいけないな。

とにかく伝わっていたのだから安堵した。

小林よしのり

昭和28年福岡生まれ。漫画家。大学在学中にギャグ漫画『東大一直線』でデビュー。以降、『東大快進撃』『おぼっちゃまくん』などの代表作を発表。平成4年、世界初の思想漫画『ゴーマニズム宣言』を連載開始。『ゴーマニズム宣言』のスペシャル版として『差別論』『戦争論』『台湾論』『沖縄論』『天皇論』などを発表し論争を巻き起こす。
近刊に、『卑怯者の島』『民主主義という病い』『明治日本を作った男たち』『新・堕落論』など。
新しい試みとしてニコニコ動画にて、ブロマガ『小林よしのりライジング』を週1回配信している。
また平成29年から「FLASH」(光文社)にて新連載『よしりん辻説法』、平成30年からは再び「SPA!」(扶桑社)にて『ゴーマニズム宣言』、「小説幻冬」(幻冬舎)にて『おぼっちゃまくん』を連載開始し話題となっている。

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